9月18日日曜日
ALEGRIAを観てきました。ドラマチックなサーカスということくらいしか前知識がなく、家族のイベントのひとつとしてチケットを買っただけでした。
唯一、今一緒に仕事させていただいている料理人が、「ものを創っている人間は必ず感動して泣きますよ」といっていたのを期待して観に行った。
結論からいうと、泣きはしなかったけど感動した。
見終わった後、その一瞬一瞬の場面が、まるで夢の記憶のように本当にあったことなのか?どうかわからない曖昧なままの感じの興奮だけが残った。
この感覚は、既視感(デシャブ)の逆のような、いつか必ずこの場面を思い出す事になるだろうという予感に似た想いを感じさせた。
このように形は残らないものの記憶には残るものに僕は強い魅力を感じる。それは僕たちの仕事が必ず形を必要てしているからで、またそれに引きずられる運命を背負っているからです。
辻村 久信