朝07:15京都発の新幹線で東京へ。
11:00から代官山で新宿のレストランの打ち合わせ、12:04東京発の上越新幹線で群馬県の四万温泉へ(もう終わってしまったけどNHKの朝の連ドラ”ファイト”の舞台になった温泉地”です。)
8月にオファーをいただき、ようやく今日お伺いして現地を見てお話を聞くことが出来ました。
山道を登りきり四万温泉の街を通り抜け、その道の突き当たりに旅館あります。信じられないくらいの透明な水の流れる川に寄り添うようにひっそりと建つそのちいさな旅館は川魚や山菜を食べさせる料理屋として創業されました。現在は三代目の若主人が両親と切り盛りされている。
この旅館の現状とどんな想いでコンタクトをとられたのかをお聞きし、美味しい焼酎と自慢の川魚料理をいただいた。
私は、デザインの依頼をいただくと、それがどんなに遠くでも(外国でも)…まずその場所に出掛けて行って直接お会いしてお話を聞くようにしている。もちろんその総てをお受けする訳ではありませんが、星の数ほどいるデザイナーの中で私を選んでいただいてコンタクトを取っていただいた事に対するそれが私の礼儀のような気がするからです。
デサイナー自身が思うよりも最初コンタクトを取るときはクライアントは緊張すると思います。どんな事を言われるだろう。気難しい人ではないだろうか。デザイン料はいったいいくらいわれるのだろうか、等等…不安な要素は数限りない。それを乗り越えてコンタクトを取っていただいく勇気にデサイナーは基本的に敬意を払わなくてはならない。そして、誠実にその念いに全勢力を尽くして応えなくてはならないと思います。
辻村 久信