漆黒の溜塗りの茶碗にお濃い茶の緑が残るイメージを表現する壁面。手割りをした木材を酸化させて黒くし、その表に緑色のグラデーションを施しました。
蒔絵師の下出さんにお願いして金を蒔いていただきました。光のあたり具合でより深い印象を与えます。
下出さんにこんな事をお願いしても良いのだろうかと心配していましたが、快く引き受けていただきました。眼に見えない所で様々な人が関わり、空間ができていきます。
中村工務店の手割り板に下出さんの蒔絵=これはある意味重要文化財かもしれません。
(辻村久信)