先日、「茶の菓」京都店の壁面のチェックに蒔絵師の下出裕太郎さんの工房にお邪魔したおり、普段お使いになっているいろんな道具を見せていただきました。蒔絵に使う筆の毛はその柔らかさから様々なものの毛が使われています。猫やムササビ、ネズミの脇毛というものもありました。ネズミは穀物船に乗っているネズミが良いとか///お米を食べているからでしょうか?ちょっと触らせていただきましたが、その柔らかい事。とにかく繊細なものです。このような日本古来の技術を支えてきた道具にはとても魅力を感じます。きっと「この筆は穀物船に居るネズミの脇毛が良い」と行き着くまでには相当の紆余曲折があったんだろうなと考えます。
漆を塗る刷毛は婦人のしかも海女の髪が良いそうです。
こんなものも最近は、日本製が少なくて中国産になっているそうです。///いやはや
(辻村久信)