元々は肉の焼ける「ジュージュー」という音の英語(sizzle)の擬音語であるそうですが、食品の美味しさを表現する魅力や価値の意味に使われる”シズル感”。
食品をビジネスにするインテリアデザインの場合もっとも要求されるのはこのシズル感ではないだろうか。
銀座あけぼのは米菓だけではなく、生菓子も販売している。この社内的には”朝生”と呼ばれる白玉まめ大福は、その上品な白玉粉の生地で包んだ豆の触感と小豆の甘さの絶妙なバランスでとても美味しい。この美味しさを表現する為に創られたのがこの白玉まめ大福専用のショーケースです。
この美味しさの奥にある、銀座あけぼのの素材へのこだわりと熟練の技、これからの伝統と成るべき深い思想、それに加えてこの白玉まめ大福の”シズル感”を表現する空間です。
大きな丸太を組む事で素材へのこだわりを、また亀甲彫りという技法で木に対する日本の伝承の技を
そして判中(ばんじゅう)を表現する事で、できたて感と郷愁を表現し、如何に見やすく買いやすく整理しやすいようにデザインしました。
正にこの白玉まめ大福のシズル感をバックアップする空間です。