来年の3月オープンを目標に京都で「喫茶店」をデザインしている。カフェでは無く、あくまでも「喫茶店」である。
現代の日本で巷に溢れるカフェは、様々に進化を繰り返しその業態自身の中でも様々に棲み分けされ、和風のものから多国籍のもの、ファストフードの様なものから地域性を持ったもの・・・「それは、バー?レストランでしょ」というものまで様々である。ふと見渡すと昔ながらの純喫茶と言われる様なものを見つける事が難しくなった様に思う。
芦島(葦島)=豊葦原中国(豐葦原中國 とよあしはらのなかつくに)
神々の住む天上世界である高天原と対比して、人間の住む日本の国土を指すと考えられる"豊葦原"は、豊かに葦の生い茂っている原の意で、日本国の美称である。この"豊葦原"を語源に持つ「喫茶 芦島」は、日本の新しい伝統となるべき喫茶スタイルの提案です。
100年喫茶店をコンセプトに時代が移り変わっても変わらない新しさと懐かしさを兼ね備えた空間を目指してデザインしています。
(辻村 久信)