着物は不思議である。一枚の布が、そのしつらいによって様々な容姿を生み出す究極のミニマムデザインであり、魔法のようでもあります。
故に、ものだけではなく、事を伝える事が必要とされるわけですから、デザインの課せられた役割は大きいと思います。
荒川益次郎商店は、日本でただ一つの半襟の専門店(多分///)です。
とにかく、数千枚にも及ぶ半襟のコレクションを棚と桐の襟箱に整理して展示する。
そして、それらが単調にならないよう可変する事ができたり可動させる事ができたりする事でリズムをつけ、また様々なコーディネートに対応できるようにしました。
半襟は、下着としての機能はもちろん、着物の地色と肌の色を調和させる役目を持っています。
VPの北山杉の磨き丸太を女性の襟足に見立てたディスプレイは想像力を増幅させます。
シンプルで暖かく清楚な空間を様々な光源の灯りが包み込んでいます。
写真提供:パナソニック電工株式会社
(辻村久信)
■荒川益次郎商店 〒600-842 京都市下京区室町通綾小路角
TEL 075-341-2110 OPEN:11:00〜19:00 定休日:火曜日
http://www.e-arakawa.com/company/05kyoto.html