高校生対象のコンペティション

2010-09-25
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自然と生きる暮らしのデザインコンペティション「風と暮らす」

京都造形芸術大学 環境デザイン学科主催で高校生を対象としたデ?ザインコンペティションも今年で3年目になり応募総数も140を超え、少しづつではありますが周知されてきたように思います。高校でデザインを勉強するとういことは中学生でデザインを目指す学生がたくさんいるということで、自分自身に照らし合わせて考えると、信じられないというより驚きです。

本年度のテーマは「風と暮らす」。単純に風の通り道を考えた公園や住宅から、音や香りをとりいれたポエティックな環境デザイン、実際的なcafeの運営形態を提案するものなど様々で、系統立てた傾向の様なものは見られないが、学校ごとにその表現方法が特徴的で、教授の指導方法が見える様でおもしろい。

コンピューターが生活の一部となって、インターフェースが容易になると、ある程度の表現がまざに簡単にできる。一見、「綺麗だな」と思えるプレゼンテーションもよく読み解くと内容の希薄なものが多かったりして?

がっかりしてしまいます。結局、表現方法は稚拙でも視点の鋭さや独創性が感じられ、とにかく一生懸命考えた「力」のようなものが一枚のボードのプレゼンテーションから感じられるものに惹かれます。

僕の一番は「クリーニング屋」です 。この場所にクリーニング屋という独創性。風を集めて洗濯物を乾かす装置としての建築を提案し、風を道具として考えた視点と建築が風を孕んで敷地に建つ光景が想像できるリアリティーに票を入れた。

入賞作品は京都造形大学HPにて発表されています。

(辻村久信)

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