蝶の羽根のようにスウィングするデスクトップパーティション「Butterfly」
「距離を保つ行為がポジティブになる装置として...」
建具や屏風など、日本の文化には「空間を隔てる」生活の知恵がたくさんあります。完全に遮蔽してしまわなくても紙や布が一枚あるだけでそこに関係性が存在しないと見立てる精神的な遮蔽が日本人のリテラシーとして備わっているようです。日本人は隔てられた空間を別の世界として、聞こえないふり、見えないふりができる能力を持っています。また、逆に障子や薄い土壁の向こうに無限の世界を感じる能力も持っています。
ソーシャルディスタンスがスタンダードとなりつつある今、物理的な距離を超えて隔てるもの(パーティション)がポジティブに捉えられ、コミニケーションの手段となりうるようなモノができないかと考えました。『Butterfly』は、使用環境に応じ「水平方向」「垂直方向」のどちらでも使用でき、組み立て、組み替えが簡単なデスクトップパーティションです。パネルにはアコースティックフェルトを、台座には日本製陶器『信楽焼』を使用しています。フェルト、陶器という異素材を組み合わせることにより、機能面のみならず、今までにない新しい存在感を表現しています。パネル、台座ともそれぞれ6色から選択でき、共に世界基準の光触媒加工を施しており、抗菌・抗ウイルス、消臭効果が期待できます。小さな力を加えると左右に揺らぎ、徐々に動きを止めて停止する。まるで蝶が羽を休めているかのようなその様は、見ているだけで心が和みリラックスを誘います。『Butterfly』は、デザインと機能性にこだわったシステムパーティションです。
※アコースティックフェルトは繊維やプラスティックなど廃棄される材料を活用してアップサイクルするサスティナブルな素材です。
是非多くの方にご覧頂ければと思います。
・Client:西清マテリアル株式会社 (Nishisei Material Co.,Ltd.)
・Design:辻村久信 Tsujmura Hisanobu(moonbalance Inc.)