和菓子屋「銀座あけぼの」が小田急線経堂駅高架下にオープンしました。
銀座あけぼの様とは5年ほどお手伝いさせて頂いて、その数は既に50店舗を超えています。「透・素・技」を共通コンセプトに、伝統的な素材や手法を現代の技術と融合させ、そのもの自体が本来持つ"質"や"性格"による清らかな空間創りを毎回心がけています。
柳のグラフィックはテキスタイルデザイナー脇坂克二さんによるもので、「銀座の柳」をモチーフに描いて頂きました。それらグラフィックを、光壁やガラスサッシにプリントすることで、繊細で清らかな "風" を空間に取り込んでいます。光壁の奥面には江戸からかみの櫛引職人による特注和紙を使用。
朝生什器は全て京都吉野の檜、腰には静岡の特殊な技術で亀甲なぐりを施しています。この什器はすでに百貨店展開していて、百貨店の悪条件の中で無垢材が反ることを前提とし、反っても美しく見えるよう"隙間のデザイン"を心がけ制作しています。
檜の番重に朝生が整然と並ぶ姿はシズル感たっぷりです。
これから使い続けていく中で、銀座あけぼのの和菓子のような味わい深いお店になっていくことを期待しています。
(moonbalance/吉里秀則)