土の建築 "Architecture of soil that nurtures life"/京都小川生薬

Kyoto ogawa shouyaku

PHOTO : 繁田諭写真事務所 繁田 諭

NOTES

全国有数の生薬(薬物植物)の生産地である徳島県にある「小川生薬」は、国内産の再生と持続可能な原料である植物の持つ有効成分をできるだけ自然に近い状態で活用し、生薬製造の歴史と知恵から生まれた、体に優しく安全な商品(漢方薬及び健康茶、入浴剤)を現代生活の中に、漢方や生薬の世界をもっと身近で気軽なものとして提案されています。

「京都小川生薬」では、衣食住生薬以外との組み合わせや新しい提供方法によって新しい生薬の活かし方を提案し、生薬の未来実験場=小川生薬のパイロットショップとしての生薬の新しい可能性を探ります。

生薬は、植物の葉、茎、根などや鉱物、動物のなかで薬効があるとされる一部分を加工したものです。

これらの根源は、すべて地球 大地 土壌 土にあり、大地から生命を得て育ったもので、それらを私たちは身体に取り入れることで生きています。

「京都小川生薬」の建築は生薬を育む環境を表現する舞台として「土」をテーマにデザインさせていただきました。1階のショップ&カフェ、2階のレストラン、3階のホテル、「薬草の庭」もあります。見て 触れて 体験して 「美味しく楽しく」生薬をより多くの人達にお伝えすることで、「日本の暮らしに寄り添う 生薬のある健康的で再生可能な循環型社会」の提案しています。

SPECIFICATIONS

クライアント
株式会社 栄生薬
WEBSITE
https://kyoto-ogawa.jp
所在地
京都府京都市中京区油小路通押小路上る二条油小路町272
Kyoto
竣工
2024年2月29日
設計
辻村 久信 西川 裕二 慎 允偵
協力
建築設計 FLAT一級建築事務所 東 夕子
構造設計 村田龍馬設計所 村田 龍馬
設備設計 株式会社山中建築設備事務所 山中 隆弘
照明計画 L.GROW lighting planning room inc. 榎並 宏
グラフィックデザイン 粟辻デザイン 粟辻 美早
施工
アリワカ建設 株式会社 恩賀 俊人 斉藤 昇
撮影
繁田諭写真事務所 繁田 諭
工事種別
新築
用途
1F 物販・カフェ 2F レストラン 3F 宿泊施設
計画面積
407.3㎡
工期
2023年3月22日〜2024年2月29日
施工協力
空調・給排水衛生設備 株式会社米田 米田 一也
電気設備 青山電工株式会社 青山 修士
版築左官仕上 株式会社中野組 中野 隆太
栗・杉無垢材 中田林業 中田 明
造作家具 FUTURA家具工作所 岡田 好生
特注家具 株式会社カッシーナ・イクスシー 森園 樹
外構造園 株式会社近江庭園 寺下 真司
マテリアル
外壁 押出成形セメント板メース貼り、版築左官仕上
屋根 淡路産 瓦葺き
床  混凝土風 左官仕上、栗無垢材フローリング
壁  版築左官仕上、コンクリート風左官仕上、栗羽目板貼り
光壁 クリアガラス+阿波和紙貼り
天井 混凝土風 左官合わせ 特注クロス、AEP塗装
平面図