NOTES
「卓上電気コンロと銅製の薬缶 / KANTEKI」
Kanteki (カンテキ)は関西の方言で七輪のこと。
特に切り出しの珪藻土を使って作る七輪は高い断熱性と遠赤外線放射率も高く調理器具としてはとても重宝します。この昔ながらの製法を使って、現在の生活に合う新しい卓上コンロのデザインをしました。
熱源は、ハロゲンランプの異形で作っているので、まるで炭が熾っている様な明かりが七輪の隙間から漏れてきてとても暖かな気分になります。またハロゲンランプなので照明用のコントローラーで火加減を調整できるので安全です。
Kantekiは、能登半島で珪藻土を使った七輪や卓上コンロを製造している能登ダイヤ工業の製作です。
珪藻土
能登半島の土の3/4は珪藻土です。そのため、埋蔵量も豊富。今から1500万年前の地層の一部で、他県産に比べて珪藻殻が少なく珪藻泥岩に属しています。能登珪藻土は、多孔性と粘土が適度に含まれているので成型性にすぐれており、古くから「七輪・濾過助剤・吸着剤」などに使用されています。
合わせて銅の薬缶のリデザインです。1.5ℓの容量で銅製、槌目の型押しで把手に藁編みを施したデザインにしています。神戸の分福の為にデザインしました。