A邸

House A

PHOTO : 繁田諭写真事務所/繁田諭

NOTES

京都一乗寺の終の栖 Ⅱ =A邸

素の間sonoma

土の上に土台を作り柱を立て梁を渡して屋根をかける。
精一杯の容積に精一杯の質量を生み出し、そこでまず暮らし始めるための空間を創造する。シャツをつくるための木綿を紡ぐように世の中の良い物(材料)だけを集めるとそれらは自然にカタチをつくるようになる。
何もしなかったはずなのに、やがて風の通り抜ける道ができて、光が差し込み、あるべき場所にあるように集まって、、、、気持ちが動いて、人が暮らすための「素の間」がそこに生まれる。
もし、それをデザインというなら、引力の様な意識に共鳴して感じる感覚の事かもしれない。

SPECIFICATIONS

撮影
繁田諭写真事務所/繁田諭
平面図