NOTES
鎧戸の家=N邸
日本でのカーテンの歴史は浅く、明治時代には「窓掛け」などと訳されているものをみたりします。
そもそも日本には襖や障子など様々な建具があり(錣戸もそのひとつです)カーテンの必要性がなかったことに加え、更に古くは飛鳥時代の大宝律令において租庸調が定められ調として布を納める仕組みがあった様に、布は貴重なものであるという考えが布を使って遮光するという感覚に至らなかったのではないかとも思います。
鎧戸の家はマンションのリノベーションです。
既設の排水の関係で環境の中央部分に設けなければならないバスルームの採光と通風の確保を目的として鎧戸でその間仕切りをしています。そうすることで、軽やかでオープンなイメージの住環境を創っています。