NOTES
新しい生活スタイルを提案するデザイン
「柿安ダイニング 鶴屋百貨店」は従来のオープンキッチンをメーンとした売り場に加え、イートインコーナーを設置することで利用者のステータスとなるような新しい生活スタイルを提案するデザインをめざした。
「ENJOY∞MEAL」という基本コンセプトに基づき、フレッシュ・ナチュラルといった感覚を素材を扱うパフォーマンスを通してライブで伝えられるように、オープンキッチンを店の中心にした。店内は床および大柱部分のパターンタイルと野菜をモチーフにした光壁、赤や緑のイスや照明といった「色彩のサラダ」の中に、フラットなアルミ天井と大きな円弧の対面ケースが店舗全体の携帯をまとめ、スマートで華やかな空間をつくりだす。動線は中央にある円弧の対面ケースによって左右にゾーニングする計画とし、イートイン側はなめらかに店の奥へカーブすることで自然に奥へと導き、向かって右側の直線的な対面ケースは売り場の印象を決めるきっかけにもなっている。照明はオープンキッチンと対面ケースを重視している。オープンキッチンは店舗イメージを全面に打ち出す要素なので、祝祭的な明るいステージのような演色性を考慮した。また料理が並ぶ対面ケースは光のカウンターとし、ブティックで服や鞄を選ぶような感覚でスタイリッシュな生活をつくるアイテムとして料理を選ぶ楽しさが味わえる、個性的なものとなるようにした。
こうした空間・照明計画にスタッフの動きが加わることで、全体として一つの装置のように店舗のイメージを打ち出している。
SPECIFICATIONS
- WEBSITE
- http://www.kakiyasuhonten.co.jp/index.php
- 所在地
- 熊本市取本町6-1(株)鶴屋百貨店
TSURUYA Department Store 6-1 Tedorihon-cho Kumamoto-shi KUMAMOTO,JAPAN