NOTES
京都で仕事をしていると、"日本らしい(京都らしい)ものを"というリクエストが少なくありません。
京都で生まれ育ち、現在もここで殆ど仕事をしている者にとって、しいて「日本ってなんだろう」と考える事が日常ではあまりありませんが、この様な場合、改めて少し自分の中にあるものを見つめ直す機会を得る事になります。
そして、ちょっと周りを見渡すと、無数のアイディアが浮上してくるのですが、それらを一つ削り、二つ削りしてゆくうちに、とてもさらっとしたものが、デザインの上に核心なるものとして残っています。
この削っていく作業がとても大切な事なのですが、これがとても良い結果につながる事が多いのです。
この削る行為こそが、"京都らしいもの"の一つではないかと思っています。
「茶茶 白金店」は、広島を拠点とする「ア・ルーム・ウィズ・ア・ビュー」の等京進出第一号で、ついつい肩が入ってしまいそうなデザインを"とにかく和める空間"という、クライアントからのテーマをもとに、結局、いままでの「茶茶」同様さらりと京の奥行を感じさせられる空間を創る事で、日本人の(等京の人の)潜在的な琴線に触れるようデザインされました。
SPECIFICATIONS
- WEBSITE
- http://www.jellyfish.bz/index.html
- 所在地
- 東京都新宿区新宿3-26-18 KAWANO Bld. 6F
3-26-18 Shinjyuku Shinjyuku-ku,TOKYO,JAPAN - 撮影
- Nacåsa & Partners / 繁田諭
- 平面図