NOTES
『定食一芯』
"食べる"という日常の舞台=ちょっとだけヨソイキの食卓。
日常のことだからこだわりたい
日常のことだから強い印象はいらない
日常のことだからちゃんとしたい
暖かな空間、私たち日本人が感じる居心地の良さはなんだろう?
ずっと記憶の中にすりこまれた素材や技法、そしてそれを組み合わせるバランス。
素材の持ち味を生かす。
その当たり前のことが日常のスピードで置き去りにされている。
体に良いものをていねいにつくる。
その何気ない行為の中にこそ崇高なモノが潜んでいる。
何処にでもある街の定食屋を創る。
しかし何処にもなかった定食屋を創る。
それは日常だけどおざなりにしない。新日本趣味といえる今日の食卓。
素材と技術とそれらのバランス。
しかし、それらを主張しない。
"さりげない"そのことが形になればいい。