NOTES
古来より日本人は他民族の文化を積極的に受け入れ、
"日本的なるもの"に解読し編集し昇華してきました。
京都の近代洋風建築も古来に本の建築技術との融合によって、
京都独自の「新・洋風建築」を生み出してきました。
1982年創業のマールブランシュ北山本店の環境デザインは、
洋菓子の聖地にインスパイア(啓発)されたフランスの古典主義建築をモチーフにしています。
おいしさの原点といえる「素材」にこだわり、京都に根付いた匠の「技」を極め、
日本人の求める繊細な「味」を四季と寄り添うおもてなしの「心」=「京都クオリティ」思想を基に、
新しいマールブランシュに生まれ変わります。
それは創業の精神(マインド)を継承しながら、
その軸線上に京都クオリティをより具現化し「未来の伝統」として繋げていく事です。
近代西洋建築様式の中にある日本建築の伝統的な意匠。
しなやかな京都の美意識によって昇華されたハイブリッドの極として新しい文脈を創ります。
「伝統」とは常に革新を包括しています。